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夏はゴーヤの盛りの季節です。長寿県の沖縄の人が食べている野菜だから健康にいいのだろうと思いつつも、その薬効について深く考えたことがないのが普通だと思います。沖縄が長寿県であるだけあって、ゴーヤの薬効はきわめてすぐれています。ゴーヤは血糖値をコントロールする数少ない植物の一つです。質は軽く乾性であり、主な味は苦味と辛味。チャランティン、モモルディシン、ヴィシンと呼ばれるサポニンを含有しているほか、ペプタイド、アルカロイドといったインスリン様物質も含んでいます。なんだか、すごそう。

ゴーヤは浮腫や痛みを抑える効果に優れているうえ、消化酵素の分泌も促します。血液を浄化する力があるため、吹き出物などの皮膚疾患をはじめとする血液の汚れに起因する病気に効果があります。腸の疾患、便秘、消化器系の蠕動運動、吐き気、胃酸過多、傷などの不具合を改善する効果もみられます。渋味もあるため降圧効果もあり、生理疾患、女性器疾患を改善します。余分な脂肪も取り除きます。なかでも注目したいのが血糖値をコントロールする効果です。つまり糖尿病を改善する効果が期待できるのです。

糖尿病は炭水化物を代謝する力が損なわれる疾患で、血糖が上昇し、尿に血糖が排泄される病気です。脂肪の多い食事や運動不足に起因すする生活習慣病です。インスリン抵抗性が高くなると、インスリンが分泌されても血糖値が下がりにくくなります。アーユルヴェーダでは糖尿病はmadhumehと呼ばれています。madhuははちみつのこと、mehは尿のことです、つまり糖分を含んだ尿という意味です。糖尿病は脂っこい食べ物、すっぱい食べ物、塩分の濃い食べ物、穀物、牛乳、ヨーグルト、甘味の食べ物、野菜以外の食べ物などを過剰に摂ることによって起こります。さらに運動不足、ストレス過多、ストレスのなさすぎによって消化の火が弱まるため、食べたものに湿り気を与えたり、消化を促進する働きをするクレダカ・カファのバランスを崩すことになります。その結果、ヴァータの流れを阻害し、身体の免疫エネルギーであるオジャスを尿に押し流すことになります。これがmadhumeh、つまり糖尿病です。糖尿病は合併症が恐く、体重減少、疲労、尿路感染、目のかすみなどが起こり、ひどくなると失明、手足の壊疽、心臓病、腎不全などが発症してきます。

そこで出番がゴーヤです。一日小さじ2杯のゴーヤの絞り汁を飲みましょう。朝の空腹時が最も適しています。その苦味が血糖値を下げてくれます。苦味には血液を浄化する効果もあるので、糖尿病や肝臓疾患を改善してくれます。ゴーヤといえばゴーヤチャンプルが広く知られていますが、疾患をもっている場合にはゴーヤの絞り汁を朝の空腹時に飲むか、お肉を使わないレシピをお勧めします。たとえばゴーヤ・きゅうり・ミョウガのサラダといったゴーヤの効果を損なわないレシピがよいでしょう。インド風のゴーヤ・サブジもいいです。ゴーヤ・サブジにフェヌグリークを加えると、糖尿病を改善する効果はさらにアップします。ゴーヤと豆腐だけを炒めるのもお勧めです。インド料理家の渡辺玲さんはゴーヤチップを紹介しています。ゴーヤレシピで糖尿病が改善するなら、こんないいことはありませ。ゴーヤは偉大です。ゴーヤのレシピを楽しんでください。