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冬はカファの季節です。カファは成長を促し、自然治癒力と抵抗力を高めると同時に、関節を滑らかに動かし、結合組織の成長も促進します。皮膚に湿り気を与え、消化器系、肺、心臓、記憶力を強化する作用もあります。外気が冷たいがゆえに、消化の火(ジャタラグニ)が強まります。なんだか矛盾しているように聞こえるかもしれませんが、外の寒さから身を守るために、体内の熱を外に逃がさないように身体システムが働くのです。そのために消化の火が強くなります。一方、冬の気候は乾燥、冷たい、強い風がふくというヴァータの質も合わせ持っています。ヴァータ体質の人やヴァータが増加している人は、こうした観点からも冬の生活を考えなければなりません。

夏ほど早く起きる必要はありません(よかったですね)。夏は5時ごろ起きるのがよいのですが、いくらでも眠れるカファの季節である冬は6時半ごろまで寝ていても問題ありません(冬の5時は真夜中です)。歯と顔を洗い、舌のお掃除をしたら、ヨガをします。背中が丸まりがちな冬には胸を開くポーズがお勧めです。冬のヨガや呼吸法は急いではいけません。冬はゆっくりと安定しているカファの質をもった季節だからです。ようやく体が目覚めてきました。ヨガや呼吸法が終わったら、体を温める効果のあるごま油でボディーマッサージをします。毎朝のマッサージには少量のオイルで十分です。オイルを温めることを忘れないでください。マッサージが終わったら、熱めのシャワーを浴びてください。どうです。カファの重たさが解消しましたね。冬の朝食にはコーンミール、ライ麦パン、大麦のスープ、引き割り豆とお米のおかゆ(キチディ。動画は こちら)などが適しています。こうした穀物は軽く、カファの重さを相殺する効果があるからです。午前中の飲み物としてお勧めしたいのは、ドライジンジャー(小さじ1/2)、シナモン((小さじ1/2)、クローブ(一つまみ)のティーです。5分間煮出したこのティーは体を温めて循環機能を高め、消化器系から粘液を取り去ります。出勤など外出時にはマフラーを巻くなどして、体の熱を逃がさないようにすることが大切です。

昼食にはカファを鎮め、ヴァータを乱さない食事を心がけてください。全粒粉のパン、大麦のピラフ、茹で野菜、ひよこ豆とムギの実だくさんスープ、ほうれん草のサラダといったレシピがカファには適しています。消化力が高まる冬には油分、脂質、肉(鶏肉)、ヨーグルト・チーズなど消化しにくい食品を心配せず食べることができます。冷たい飲み物は禁物です。一気に消化の火を弱めることになります。夏のビールは生き返る心地がしますが、冬の食事中の冷たいビールはお勧めできません。必ず温かいものを飲むようにしましょう。ショウガをベースとしたスパイスティーもいいです(ピッタが高い人はこれを飲む必要はありません)。冬の昼寝はお勧めできません。カファを増やし、代謝を低下させるからです。

就寝前に少量のごま油で頭皮、耳、手、足の裏をマッサージすることをお勧めします。手足が温まり、ゆったりした気分で眠りにつくことができます。冬に適したハーブはピッパリ(ナガコショウ)、リコリス、ショウガ、黒コショウなどです。はちみつを入れたハーブティーを冬の夜長に楽しんでみてください。体が温まると同時に、消化も助けます。寒く、日が沈むのが早い冬は、気持ちも沈みがちになり、人恋しくもなります。冬にはなるべく家族や恋人といっしょにいることです。温かい室内と、おしゃべりと、素敵な音楽がなりよりの冬のごちそうです。自分が気にかけたい人がそばにいる、自分のことを気にかけてくれている人がそばにいる。。。そうした感情が冬場の免疫力を高めるのです。冬の夜は静かで長い。ものを考えたり本を読むのに最適な季節です。秋の夜長というけれど、秋はヴァータが高くなるので、気持ちが落ち着かなくなる人もいるかもしれません。それに対して冬は安定した季節です。じっくり考えるのに適した季節なのです。再生の春を控えて、自分の将来のことを考えるのもよいでしょう。世界の貧しい人たちをどうやって助けられるかを考えてもいいでしょう。興味あるテーマについて専門書を読むのもよいでしょう。冬は再生と成長の出発点なのです。