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今日は大事なプレゼンの日。重要クライアントにプレゼンするためにこの2週間がんばってきた。いよいよ会議だ。ところが大事な会議中に突然頭痛が襲ってきた。鎮痛剤を飲んで痛みが和らぐのを待ったが、痛みはどんどんひどくなり耐えられなくなった。吐き気もする。これ以上会議を続けられないほど痛む。早退を余儀なくされた。大事なプレゼンが台無しになった。

偏頭痛を持っている人は悪夢のようだと言います。激しい痛みと吐き気で仕事どころではなく、起き上がることもできなくなります。強力な痛み止めを飲んでなんとか痛みを押さえ込んだとしても、またいつ偏頭痛が襲ってくるかわかりません。鎮痛剤への依存は体を弱め、薬への依存を高めてしまいます。鎮痛剤で痛みを抑えるしか治療方法がないとすれば、偏頭痛患者はどうやって健康と安心感を得ることができるのでしょうか。

偏頭痛とは

偏頭痛は、激しい頭痛、吐き気、いらいらを特徴とする神経系症候群です。通常、激しい痛みは額、こめかみ、目の周りから始まり、痛みは徐々にひどくなります。光や騒音が頭痛を悪化させます。激しい痛みと吐き気は数時間、ひどいときには2-3日も続くことがあります。ある調査によると、偏頭痛患者の85%は、特定の事柄が偏頭痛の引き金を引くと報告しています。回答者の50%が天候を、40%が食事を抜かしたこと、50%がストレスを、50%がお酒を、45%が特定の食品を偏頭痛の引き金として挙げています(複数回答)。女性の約50%は生理との関連性を挙げています。さらに、アレルギー反応、騒音、特定の臭い、たばこ、長時間コンピュータースクリーンをみることも偏頭痛の引き金になることがあります。偏頭痛は耐え難い痛みにもかかわらず、偏頭痛患者の半分以下しか治療を受けていないという調査があります。副鼻腔炎、緊張性頭痛と誤診されることもあります。

アーユルヴェーダの見方

アーユルヴェーダは偏頭痛を長時間続く頭痛とはとらえていません。知覚神経系と消化不良に関係した疾患と考えています。間違った食事や生活の仕方がピッタを増加させ、増加したピッタが消化力を悪化させ、その結果、体内に毒素が発生します。その毒素が心のチャンネルにつまりを起こし、それが神経に痛みを起こしているのです。知覚神経系はオジャス(身体の気)を弱めます。本来、オジャスは神経系や細胞に強さを与えるものであり、オジャスがたくさんあれば神経系が強くなり、健康な心をもって困難な問題に対処することができます。しかしオジャスが少なくなると、神経系が問題に対処できず、偏頭痛のような不具合が起きてしまいます。

アーユルヴェーダの偏頭痛治療法

アーユルヴェーダが目指すのはその場しのぎの鎮痛策ではなく、体を浄化し根本から病気を治す方法です。偏頭痛に対してはピッタの鎮静化と消化力の回復に重点をおきます。オジャスを高め、心をリラックスさせ、神経系を強化するために神経強壮剤が処方されます。さらに一人ひとりの患者に合った食事や生活スタイルのアドバイスも行われます。消化力が高まると体内毒素を抑えることができ、心のチャンネルを浄化してくれるのです。

食事、生活スタイル、ホームレメディー

  • ピッタの増加を招く辛いもの、醗酵食品、精製砂糖、精製小麦、すっぱいもの、柑橘類の果物を控える。
  • ピッタを増やす砂糖、塩、精製食品、肉、魚、カフェイン、酒の量を控える。
  • 水、食物繊維の多い食品、野菜、くだもの、全粒粉の穀物を十分食べる。
  • 直射日光に当たらないようにする。直射日光に体をさらすとピッタが増加する。
  • ブリンガラージオイルでヘッドマッサージをする。神経系を鎮めてくれる。
  • 深呼吸、呼吸法(プラーナヤーマ)を行う。とくに床に体を横たえて行うポーズがよい。
  • 灼熱感がある場合には、粉にしたクレイかサンダルウッドパウダーとローズウォーターを混ぜたペーストを額やこめかみに塗る。
  • 副鼻腔炎の炎症による頭痛には、酢を混ぜた湯を吸飲する。
  • クローブパウダー小さじ1/4杯とシナモンオイル小さじ1杯を混ぜたペーストを患部に塗る。20-30分間おく。