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NHKの「ためしてガッテン」が腰痛をとりあげていました。腰痛の主な原因がなんだかご存知ですか。腰痛から連想するのは椎間板ヘルニアでしょう。いいえ。椎間板ヘルニアは腰痛の原因の7%にすぎないんですって。なんと腰痛の85%は原因不明なのだそうです。腰骨を検査しても、なにも悪いところがみあたらないのです。原因を追究した結果、原因不明の腰痛は脳と関係していることがわかってきました。つまり腰痛はストレスと関係しているのです。脳には側坐核という神経細胞の集団があります。側坐核は痛みを抑える働きをしているのですが、ストレスによって側坐核の機能が弱まり、痛みを制御できなくなるのです。痛みは主観的なものです。自分の痛みと人の痛みを比べることはできません。「すごく痛い」と感じるか「たいした痛みではない」と感じるかは人によって違います。側坐核の痛みを制御する機能の強弱に関係しているのかもしれません。

腰痛がストレスと関係していることは以前から知られており、アメリカではその研究が進んでいます。日本では10年ほど前に「腰痛は怒りである」(長谷川淳史著)という本が注目を集めました。腰痛はストレス=怒りに関係していることを著した本です。脳の観点から言えば、ストレスが側坐核の機能低下を招き、本来なら少しの痛みであっても、それを強い痛みに増幅させているという理論なのですが、心の観点からみると、痛みによってストレスやトラウマや怒りを忘れたいという心の働きがあるのです。不思議なことに、脳は複数の異なる痛みや不具合を同時に感知しないのだそうです。腰に痛みがあれば、心の痛みを感知しなくて済むわけです。心の痛みを覆い隠すために腰痛が必要なのです。心にストレスやトラウマや怒りなどのマイナス感情がある限り、腰痛は治らないということになります。

今を生きよう

多くの人が過去の体験の記憶にとらわれて苦しんだり、未来に対して必要以上に不安感を抱いて悩んでいます。あるいは、完璧な自分になりたい、人からよく思われたい、これまで築いてきた地位を捨てたくない、人から無視されたくないといった、自分に対する負の執着もストレスの原因になります。こうした過去や未来や自分に対する負の強い執着が心のバランスを崩す要因の一つだとアーユルヴェーダは言っています。どんなに過去のトラウマにとらわれようと、どんなに未来に不安感を抱こうとも、人間はどんなに頑張っても100歳前後までしか生きられません。宇宙の歴史からみたら、ほんのわずかな一瞬です。1秒にも満たない一瞬に過去も未来もありません。「現在」しかないのです。現在をよく生きることがすべてなのです。今日、現在をよく生きることができれば、明日も現在をよく生きることができます。自分がしたいこと、するのが使命だと思っていることを、臆することなくワクワクしながら精一杯することが大切なのです。

そうしたら心のバランスは自然に戻ってきます。心がバランスを取り戻したら体もバランスを取り戻します。気がついたら腰痛はなくなっているはずです。

アーマも除こう

心のバランスを崩したときに体に現れる病気は腰痛とは限りません。よく知られているのは胃腸ですね。ストレス性胃潰瘍はだれでも知っている病気です。ストレスが腰の痛みとして現れる場合、腸周辺部にアーマと呼ばれる体内毒素がある可能性があります。このアーマを取り除くことも腰痛対策に大切なことです。

アーユルヴェーダには腰痛を改善するカティバスティという療法があります。心のバランスの改善、アーマの除去、カティバスティ、便秘の解消。。。。アーユルヴェーダの腰痛への取り組みは多様です。

アーユルヴェーダを生活に取り入れ、またプラクティショナーになることを目指すための本コースは2012年1月から次期が始まります。http://www.jivajapan.jp/school