最も古いヴェーダ聖典の一つである「リグ・ヴェーダ」に登場する神々は、自然界の物や自然現象を神格化した自然神です。なかでも火の神様である「火神アグニ」が強く崇められました。アグニは「神の口」を意味するので、奉納されたものは火の中へ投じられ、デーヴァ(神々)に捧げられました。いまでも奉納物を火に投じるホーマの儀式が残っています。ホーマの儀式が日本に渡ってきて護摩になりました。ヴェーダ哲学者であるDr.サッティヤナラヤナ・ダーサ(ババジ)が日本に来たとき、川崎大師にお連れしました。護摩焚きを見たババジは僧侶のそばまで行き、「インドと同じだ!」と言ってその場を離れようとしませんでした。普通なら「近づかないで」と注意されていたでしょうが、何も言われなかったのは長髪インド人の特権だったのでしょう。アグニは、火神の名前から火を意味する言葉になり、消化の火を意味するようにもなりました。