アーユルヴェーダが妊娠中の食事をとくに重視しているのは、食べ物が胎児の健康と発達に直接関係しているからです。正しくない食事やバランスを欠いた食事は胎児の先天性異常の原因となりえます。ビタミン、ミネラル、たんぱく質を適切に含むバランスのとれた食事は胎児の3つのドーシャのバランスをとり、母親の7つのダートゥ(体内組織)に栄養を与えます。


一般に、妊娠中にはたんぱく質を十分に摂るとともに、6つの味(甘味、塩味、酸味、辛味、苦味、渋味)をバランスよく摂らなければなりません。妊娠中には冷性の食べ物を摂るようにしてください。冷性の食品は、消化中や消化後に酸に転化したり、胃腸に焼けつくような感じを与えないからです。飲料水は金製か銀製の容器に入れ、水の量が半分になるまで沸騰させます。
食べ物は妊娠中のお母さんと胎児の精神状態にも影響します。妊娠中にはサトヴィックな食べ物を摂るべきです。サトヴィックな食べ物とは新鮮な野菜、新鮮なくだもの、ドライフルーツ、ムング豆、レンティル豆などの豆類、ヨーグルト、ミルク、新鮮なバター、穀物、ナッツ類、ハチミツなどです。サトヴィックな食べ物は母親と胎児の体力とバイタリティーを強化するほか、心をクリアにし、スピリテュアリティーを高めます。
一方、砂糖、チーズ、魚、肉類、揚げ物、卵などラジャス的な食べ物は刺激性にとみ、消化しにくいため、体内に毒素(アーマ)を溜めやすい食品です。妊娠中にこうした食品をたくさん摂ると、いらいらしやすく怒りっぽい子供になる可能性が高くなります。ラジャスが多い食品はできるだけ控えるべきです。
酒、たばこ、ジャンクフード、スナック菓子、添加物を多く含む食品などタマス的な食べ物は、妊娠中の母親と胎児のドーシャのバランスを崩し、心の働きを鈍くします。産まれてきた子供が過動症や心の問題を抱える可能性があり、こうした食品はできるだけ摂らないようにすべきです。
アーユルヴェーダは妊娠中の月数によってどういう食事がいいかを明示しています。つわりが起こりやすい最初の3ヶ月は消化しやすい食べ物、甘味の食べ物、流動物を食事の中心にしてください。たとえば、牛乳で煮たご飯、ハチミツを混ぜた温かい牛乳、ムング豆とお米のおかゆ、新鮮なくだもの、グリーン野菜などです。ハーブ類では、甘味のハーブであるリコリスティーにハチミツを混ぜて飲むとよいでしょう。4ヶ月目からはたんぱく質を十分に摂り、好きなものを食べてください。ほうれん草、キャベツ、にんじん、レタス、ブロッコリー、もやしなどの野菜、バター、ご飯、ナッツ類、バナナ、すいみつ、スイカ、メロン、りんご、みかんなどのくだもの、大豆など、サットヴァ的な食品ならなんでもいいです。
安定期に入ると、軽いヨガのポーズ、呼吸法(プラーナヤーマ)、メディテーション、背中のオイルマッサージなどでリラクゼーションを心かけるべきです。妊娠中には心を明るく保つようにしてください。怒り、心配ごと、ストレス、ねたみなどのマイナスの感情は禁物です。
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