ストレス性疾患はここ数年、うなぎ登りに増えています。ストレスは身体が感受する不安感とみることができ、副腎髄質から出るポルモンであるエピネフリンやアドレナリンなどの生化学的変化、心拍数や血圧などの生理的変化、不安感、恐怖感、緊張などの心理的変化を伴います。ストレスが関係した疾患は動悸、心臓発作、偏頭痛、潰瘍、大腸炎、糖尿病、腰痛、皮膚炎、アレルギー、風邪、せき、ぜんそく、不眠症、うつ、集中力の低下、依存症、極度の怒り、早期の老化など枚挙にいとまがありません。


■アーユルヴェーダの観点からみたストレスの原因
私たちの生活環境には、長時間勤務を強いられる忙しい職場環境、きびしい競争社会、将来への不安、失業への不安、地域社会との関係の希薄化、コミュニケーション不足、子供同士の競争、仲間外れされることに対する不安などが渦巻き、ストレスに無縁の人はいないでしょう。アーユルヴェーダは、ストレスは3つのサブドーシャに関係していると考えています。脳や知覚を司るプラーナ・ヴァータ、認知、記憶、回顧に関係している中枢神経系を司るタルパカ・カファ、感情を司るサーダカ・ピッタです。
一方、心にはサットヴァ、ラジャス、タマスという3つの質があります。純粋で明るく、よりよい方向をめざすサットヴァが心のあるべき質ですが、激質であるラジャスや暗質であるタマスに心が傾くと、上記のサブドーシャがバランスを崩します。サーダカ・ピッタが過剰に増えて熱を高める一方、プラーナ・ヴァータも過剰に増えることで体が乾燥していきます。タルパカ・カファは熱と乾燥から脳を守ろうとして過剰に脳から液を分泌させます。ところがタルパカ・カファの潤滑材としての役割が過剰になると、代謝力や消化の火(アグニ)を弱めてしまいます。消化力が低下すると脳に体内毒素(アーマ)が蓄積されます。これとタルパカ・カファがつくる体液が混ざることによって、ストレスの指標であるコルチゾールがつくられます。コルチゾールそのものは害ではないのですが、タルパカ・カファが過剰になることによって蓄積される心理的アーマが問題なのです。
■アーユルヴェーダによるトリートメント
ハーブ・トリートメント
ストレスを緩和する効果をもつハーブには、エゾウコギ、朝鮮人参、ワイルドヤム、ボリジ(ルリチシャ)、リコリス、カモミール、ミルクシスル、ネトルなどがあります。アシュワガンダ、シャンカプシュピ、ジャタマンシ、アーマラキーはアーユルヴェーダが伝統的にストレス緩和に用いているハーブです。アシュワガンダ(ウィンターチェリー)は心の全体的な機能を強化する働きをします。ジャタマンシ(マスクルート)やガランガルは体内チャネルを浄化する作用をします。こうしたハーブを活用することによって体と心から毒素を排泄し、体内チャネルのつまりを溶かすことができます。アシュワガンダは体内を浄化する作用をもつハーブですが、ジャタマンシやガランガルと組み合わせることによって浄化作用、消化力を高める力、毒素排泄効果がさらに強まります。
食事療法
ストレスは免疫力を低下させるため、それを補える質の高い食事をすべきです。ストレスを緩和するためにはサトヴィックな食事が大切です。ラジャスとタマスが強い食べ物は避けなければなりません。心の落ち着きを失わせ、不安感や不眠を誘うカフェインの入った飲み物は避けてください。お酒も避けるべきです。高たんぱくの動物性食品も控えてください。不安感やストレスと関係しているドーパミンやノルエビネフリンのレベルを高めるからです。精製した砂糖や小麦、冷凍食品、加工食品も避けてください。新鮮な野菜やくだもの、フルーツジュース、全粒粉を中心にした食事をとるべきです。全粒粉は、脳を活性化し、記憶力を高める効果をもつ神経伝達物質セロトニンの分泌を促します。
パンチャカルマ
アーユルヴェーダ独特のトリートメントであるパンチャカルマは代謝率を高め、体内に毒素をためない効果があります。このトリートメントによって消化力が高まるからです。
ヨガ、メディテーション、呼吸法
これらはストレス緩和に優れた効果を発揮します。呼吸法(プラーナヤーナ)は体内チャネルを浄化するとともに、脳を活性化し若返らせます。メディテーションは切り離された心と体を統一する働きをします。
アーユルヴェーダのストレストリートメントついてもっと詳しくお知りになりたい方はジヴァ・ジャパン info@jivajapan.jp にお問い合わせください。