神奈川県主催のアーユルヴェーダセミナーが開催されました。行政がアーユルヴェーダにかかわるとは、なんと画期的なことでしょうか。インドのアーユルヴェーダ・ヨガ・その他の伝統医療を統括しているAYUSH省から数人の高官が来日し、インドにおけるアーユルヴェーダの現状や研究内容について話されました。

 

質疑応答である受講者ががんについて質問しました。たしか「どんながんにアーユルヴェーダは有効か」といった質問だったと思います。AYUSH省のDrディーマンが「アーユルヴェーダは終末期のがんを治すことはむずかしい」と答えました。アーユルヴェーダは魔法の医療ではありません。なかなか率直でよろしい!インド人だから「アーユルヴェーダはなんでも治すよ」と言うのかと思ったら、さすがに政府高官はお調子者ではありませんね。一方、「アーユルヴェーダはがんに伴う痛みや副作用の不快感を緩和することができる」とも言いました。

 

ドクター・パルタップもがんについてこう言っています。「がんほど不思議な病気はない。どんなに不摂生な生活をしていてもがんにならない人もいれば、食生活やライフスタイルに気をつけていても、がんになる人もいる」そうなんですよね。そこが病気の不思議なところです。いくら食生活やライフスタイルに気をつけていても、心につまりを感じていたり、魂レベルで満ち足りていないと病気になるかもしれません。

 

先日、乳がんの治療をしている人にお会いしましたが、お母さんと確執があり、ずっと自分を押し殺していたと言いました。11月26日に金沢にてドクター・パルタップは「がんを予防する食事とライフスタイル」というタイトルでレクチャーをしました。上記の「がんほど不思議な病気はない・・・」はそこで言った言葉です。

 

しかし、がんに対してなにもできないかというと、そうではありません。ドクター・パルタップは断食を勧めました。アーユルヴェーダの断食は飲まず食わずではありません。フルーツジュースを飲んだり、蒸し野菜を食べたり、ハーブティーを飲んだりします。断食については日本人学者が「オートファジー」でノーベル医学賞をとりましたね。オートファジーとは、細胞の中の余計なものを細胞自体が自食で取り除くシステムです。断食するとこの機能が働くのだそうです。

 

さらにドクター・パルタップはデトックスティーの摂取を進めました、デトックスティーの作り方です。1リットルの水に対して、ショウガみじん切り、クミンシード、コリアンダーパウダー、フェンネルシードを各小さじ1杯加えて沸騰させます。2-3分加熱したら、漉して保温ポットに入れて終日飲みます。デトックスティーです。

 

お肉の摂取は好ましくありません。野菜、果物、豆、海藻、ナッツ中心の食事にします。

 

プラーナヤーマと瞑想を行うこと。

 

湯船に入ることも大切ですよ。入浴はデトックスです。とにかく自然のリズムとともに暮らすことが大事です。AYUSH省高官は「終末期のがんを治ることはむずかしい」と言いましたが、生活を見直したら、細胞が暴れるのを止める可能性がないとは言えません。

 

生命は奥深いのです。