ドクター・パルタップは、リトアニアの元スーパーモデル、イグレ・テレカイトさんとともにアーユルヴェーダのいろいろなテーマについて語っています。今回は「アーユルヴェディック・デトックス Part 2」。パンチャカルマ、断食(ファスティング)、食事中の水の摂り方について語っています。


アーユルヴェディック・デトックス Part 1はこちら。http://www.jivajapan.jp/column/detoxone20180418.html
イグレ・テレカイト:パンチャカルナ(アーユルヴェーダ独特の毒素と過剰なドーシャを排出する療法)は時間がかかります。自宅でできる方法はありますか。

 

ドクター・パルタップ:パンチャカルマは特殊な療法なので、自宅でする毒素排出法はパンチャカルナとは呼べません。強いて言うなら「ミニ・パンチャカルマ」でしょうか。
体のなかにはスロータスと呼ばれる管が走っています。そのスロータスのなかにアーマ(毒素)が蓄積すると、本来柔らかいはずのスロータスを硬化させます。そうなると、キチリを食べたり野菜スープを飲んだりするだけでは改善できません。
パンチャカルマによる治療が必要になります。
パンチャカルマには前処置、本処置、後処置があります。前処置ではギーを5日くらい飲んでスロータスに蓄積したアーマを柔らかくします。それを消化管に集め、排出させなければなりません。どうやって排出させるかというと、催吐法、緩下法、浣腸法、瀉血法、点鼻法が用いられます。パンチャカルマは「5つの行い」という意味です。点鼻法では、薬用オイルを鼻から入れたあとに、ハーブの煙を吸って頭部やのどからアーマを出します。パンチャカルマは専門医の監督のもとで行うべきです。自分で勝手に行ってはなりません。
ただし、自宅で「ミニ・パンチャカルマ」をすることはできます。毎日オイルボディーマッサージをします。発汗もします(日本なら入浴)。食事はギーを多めに入れたキチリを食べます。就寝前にトリファラなど下剤効果のあるハーブを摂ります。これを3日ないし5日間続けます。もう一度言いますが、これは本当のパンチャカルマではありませんよ。
実際のパンチャカルマは素晴らしい結果をもたらします。

 

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イグレ・テレカイト:断食(ファスティング)はデトックス効果がありますか。何日くらい断食をすればいいですか。

 

ドクター・パルタップ:ある程度のデトックス効果はあります。アグニは消化器だけでなく、細胞にも組織にも存在しています。アグニ(消化の火)に食べ物を与えないと、アーマを焼き尽くします。さらに、食べることを休止すると、アグニが強化されます。アグニが強まるとアーマがつくられません。アーマがないと体は強化されます。その意味で断食はある程度デトックスになります。
アーユルヴェーダは飲まず食わずの断食を勧めません。果物を食べる、フルーツジュースや野菜スープを飲むといったことをします。水も必要です。穀物、豆類、乳製品、砂糖は食べません。

 

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イグレ・テレカイト:デトックスのためのハーブやスパイスを教えてください。

 

ドクター・パルタップ:世界中で広まっているレシピがあります。「アーマバスター」です。日本では広く知られています。材料は手に入れやすいものばかりです。クミンパウダー(割合1)、コリアンダーパウダー(1)、ジンジャーパウダー(1)、フェンネルパウダー(2)、ミントパパウダー(2)を混ぜておき、食後に小さじ1杯をとります。
水に溶かして飲んでもいいし、そのまま摂ってもいいです。


もう一つのレシピはスパイスティーです。1リットルに水に対して、クミンシード、コリアンダーパウダー、ショウガのみじん切り、フェンネルシードをそれぞれ小さじ1杯加え、沸騰させます。濾して保温ポットに入れて、終日少しずつ飲みます。アグニを強め、アーマを取り除きます。体にエネルギーが湧いてきます。

 

それから水の飲み方ですが、体にアーマを溜めないためには、氷入りの水を飲んではいけません。とくに食事中の氷入りの水は禁物です。食事中は白湯(熱すぎないこと)を飲むこと。食事の最初と最後に水を飲むことはよくありません。食中は白湯を少しずつ飲みます。こうしたシンプルな習慣で体をキレイに保つことができます。