アーユルヴェーダは、皮膚は6層から成っていると考えています。その層は体の表面だけにあるのではなく、体の深いレベルにまで達しています。皮膚病は体の表面だけの疾患ではなく、脂肪、筋肉、血液などの体内組織に根本原因があるのです。皮膚病に対する一般的な対処方法は外用薬を塗ることですが、それだけでは皮膚の深い層に届きません。そのため完治がむずかしく、再発を繰り返すことになります。食品に添加されている化学物質も皮膚病を複雑なものにしています。ストレスも皮膚病の一因と考えられています。


アーユルヴェーダは皮膚病の根本原因を探り出し、それを排除するように努めます。アーユルヴェーダのトリートメントは、それぞれの人の体質に応じて異なります。皮膚病の主因のひとつは誤った食事と生活習慣にあります。体質に合わない食事や生活習慣を繰り返すと、ドーシャ(身体エネルギー)のバランスが崩れ、それが体内組織の汚れにつながり、皮膚病を誘発するのです。アーユルヴェーダは、皮膚病はドーシャ(ヴァータ、ピッタ、カファ)のバランスの崩れが原因と考えていますが、そのなかで特に影響するのがピッタです。ピッタは火のような熱い質です。火の要素を増やす食品や行いはピッタを高め、皮膚病を引き起こします。とうがらし、コショウ、ショウガなどの辛味のスパイス、揚げ物などの食品、コーヒーの飲みすぎ、お酒の飲みすぎ、タバコの吸いすぎ、熱い場所にい続けること、太陽の熱に当たりすぎること、怒り、いらいらすることなどはピッタを高めます。
皮膚疾患を改善するためには、ピッタを増やさない食事や行いをすればよいのです。辛いもの、酸味の強いもの、コーヒー・紅茶、お酒、揚げ物、肉・魚を控えてください。精製した砂糖や小麦粉、加工食品、缶詰も避けるです。いらいらや怒りもよくありません。道で知り合いの人に会ったときには、無理してでも「おはよう」「こんにちわ」と笑顔で言いましょう。笑顔で言えば、心もそのようになるのです。「おはよう」も言わないでむっつりしていれば、心のいらいらはさらに募ります。
皮膚疾患についてはアーユルヴェーダ専門家のアドバイスを受けることが望ましいのですが、ホームレメディーによっても状態を改善することはできます。
● ターメリック、ニーム、アムラ(アーマラキー)を同量ずつ混ぜたものを小さじ1杯、水とともに摂る(1日2回)。ニームとアムラが入手できなければ、ターメリック小さじ半杯でもよい。
● パウダー状の硫黄50gとマスタードオイルまたはココナッツオイル250mlを混ぜ合わせる。朝、患部に塗り、30分経ってから洗い流す。
● ココナッツオイル100mlに樟脳(カンフル)5gを加える。ガラスビンにいれ、ビンの口をしっかり閉める。ビンを2時間日なたに置き、患部に塗る。
● 穏やかな緩下剤を用いて便秘を改善させる。毎晩、トリファラ(ハリータキー、アーマラキー、ビビータキーの総称)を飲むのもよい。
● できるだけ新鮮は野菜を食べる。毎日、2-3リットルの水を飲む。
● 血液浄化作用のあるアロエの葉の間のジェルを一日20-30ml食べる。