アーユルヴェーダサロンでセラピストから受けるアビヤンガ(オイルを使ったボディトリートメント)は至福の時です。温かくて滑らかなオイルの感触は何ものにも代えがたい心地よさをもたらしてくれ、思わず「あ~」の声が漏れます。温かくて滑らかなオイルは触覚(皮膚)に満足感を与えてくれます。ドクター・パルタップはスネーハナの効果について説明してくれています。

現代人は超忙しい生活を送っています。一日の多くの時間をスマホやゲームやコンピューターに費やし、自分の体や心に向きあう時間がありません。自分の体や心とのつながりを失っているので、自分のなかで何が起きているに気がつきません。そのため、必要以上に食べ物を食べ、必要な睡眠をとらず、簡単に楽しみをもたらしてくれる出来事を求めます。その結果、健康を害すると、その責任を他人に転嫁します。

 
しかし、自分とつながっていれば、多くの健康問題を回避できるのです。自分とつながるには特別なスキルが必要でしょうか?自分とつながることは最もシンプルで最もやさしいことです。だれかに聞いたり、ネットで調べたりする必要などありません。反対に、少しの間、そうした外部の情報源とのつながりを断つことです。

 
今日のわれわれは情報の海に溺れています。世界の政治情勢やセレブの結婚を知ることはあなたにとって大切なことかもしれませんが、自分の体や心になにが起きているかを知ることのほうがもっと大切です。だから一日に15分でいいので、スマホの電源を切って、体や心の声を聴きましょう。それが今必要なことです。どうやって自分の声を聴くか?

 
インドの昔の人は数千年にわたってスネーハナをすることによって自分の体の声を聴いていました。スネーハナ(アビヤンガ)はオイルを使ったセルフケアのことです。自分の腕やひざを触れるとき、皮膚の感触や体温を無視することはできません。皮膚をマッサージするときに立てる音によっても心は柔らかになります。スネーハナをしながら、健康にプラスに働くことを考え、ヘルシーな食事のことを考えましょう。

 
心の声を聴くこと。どこかに痛みはないか?皮膚のどこかにヒリヒリする個所はないか?体があなたに何かを言おうとしていることはないか?
注意深く耳を傾けることです。

 
▼スネーハナの仕方

 
1.お風呂に入る前がベストタイミングです。
2.オイルはごま油を使ってみて、かゆみが出るならココナッツオイルを使うといいです。オイルは湯せんで温めます。
3.椅子に腰かけ(床にすわってもよい)、上から下の方向にマッサージします。どの部位から始めるかに決まりはありません。腕から始めても足から始めてもいいです。上から下の方向にマッサージすることだけ忘れないように。
4.オイルはたっぷり使います。皮膚がオイルを吸収するまでマッサージします。腕や足は長いストロークで。体の中でエネルギーが流れるのを感じます。
5.マッサージしながら、指に感じる触覚の変化を感じます。ストロークの1回1回を楽しみ、骨や靭帯がを感じましょう。
6.下から上方向にマッサージしないように。心臓に負担をかけます。
7.指先や手のひらでやさしく円を描くマッサージは血流やリンパを刺激し、スロータス(体内チャネル)に蓄積している毒素を排出します。

 
スネーハナを日課に取り入れすると、体調は劇的に変わります。サンスクリット語で健康のことをスワスタといいます。「スワスタ」とは自分とつながるという意味。自分とつながることが健康の秘訣なのです。