昨日、「社会的処方研究所」のキックオフ・ミーティングに参加してきました。社会的処方研究所? 聞き慣れない言葉ですね。研究所はいいとして、「社会的処方」って言葉は馴染みがありません。「社会的処方」という言葉がつくられたのはイギリスです。イギリスでつくられた言葉だから、もともとは英語です。Social Prescribingといい、その日本語訳が「社会的処方」です。

で、社会的処方ってなんでしょうか。

興味のある方は、下記をクリックしてお読みください。長い記事ですが、社会的処方を理解することができます。
https://www.tkfd.or.jp/research/heathcare/a00848

腫瘍内科医であり緩和ケア医である西さんというお医者さんが「社会的処方研究所」を立ち上げたのです。そのキックオフ・ミーティングが昨日だったというわけです。そのキックオフ・ミーティングで、千葉大学予防医学センターの長嶺由衣子さんというお医者さんが興味深い話をしてくれました。

長嶺医師が「すべての人が健康になる仕組み」をつくりたいと思ったきっかけの一つは、インドのスラム街に行った経験だそうです。スラムで生きる人々にとって、ギリギリの生活が成り立たなくなるのは、家族に病人がでたときです。医師の力ではどうしようもない、みんなの協力が必要なのだと実感したのだそうです。この話は昨日のミーティングで言ったわけではありませんけどね。

そういう経験をしたこともあって、長嶺医師は沖縄の粟国島の診療所に勤めました。島全員の健康をみる役目です。粟国島は、54ある沖縄の離島のなかで緊急搬送率がダントツ高かったのだそうです。長嶺医師はその原因を調べ、仮説をたてました。粟国島の人口減少は急速で、島民の2/3は65歳以上です。自宅に引きこもっている人もたくさんいます。もともと病院に行く習慣が薄く、病状が悪化して緊急搬送されるのではないかという仮説です。長嶺医師は全島民とつながることによって、島民一人一人の体調変化を見逃さず、その結果、緊急搬送率が低下したのだそうです。

長嶺医師はほかの地域でもデータづくりを進めています。運動は転倒率を下げ、要介護になるリスクを下げます。しかも一人でする運動より、仲間とする運動を実施している人のほうが転倒率が低いのだそうです。さらにデータからわかったことは、「運動にも増して、人となにかを一緒にすることが要介護を予防する」ことでした。ヨガでも、ダンスでも、絵を描くことでも、落語を聞くことでも、ハイキングでもなんでもいいのです。

なるほど!

ヴェーダでは「サドゥサンガ」が最も価値があると言われています。サドゥサンガは、神に仕えるサドゥーと聖なる交流をもつことです。ドクター・パルタップはアーユルヴェーダの観点から「サットサンガ」をすべきだといいます。「サットサンガ」は同じ志をもつサトヴィックな人々と集うこと。概念としては「サドゥサンガ」と「サットサンガ」は同じです。結局、人間が健康で幸福に生きていくためには、人とのつながりが必要だということです。

だから当校では「心と体が元気になる保健室」プロジェクトを進めています。

心と体が元気になる保健室
http://www.jivajapan.jp/seminar/hokenshitsu.html


5月23日には「心と体が元気になる保健室」プロジェクトの一環として「カジュアル・カウンセリング」が行われます。ジヴァ・ジャパン・アーユルヴェーダスクールのアーユルヴェディックカウンセラーコースを卒業したアーユルヴェディックカウンセラーたちがあなたのお話をお聴きし、アーユルヴェーダの観点から元気になるアドバイスをします。ティーをご用意してお待ちしています。ご予約が必要です。
カジュアル・カウンセリング (5月23日)
http://www.jivajapan.jp/seminar/casualcounseling201805.html