最も歴史の長い伝統科学を、最先端の技術ともいうべきインターネットを通して広めることができるとはなんとすばらしいことでしょう。なかにはこの伝統と最先端技術の組み合わせを「情報スーパーハイウェイの上をノロノロ走る荷車」に喩える人もいるかもしれませんね。そんな先入観を持たずに、とにかく、このホームページを読んでみてください。アーユルヴェーダは数千年前の古代の遺物などではなく、現代に活きる伝統医学であることがわかってもらえるでしょう。荷車は荷車でも、ターボエンジンで走るハイパワー荷車なのです。アーユルヴェーダは古代インドで生まれた伝統医学です。その起源はインド最古の聖典である「ヴェーダ」に溯ります。「ヴェーダ」は、健康、哲学、工学、占星術など、人間にとって大切な実践的かつ科学的な知識が多様に網羅されている知識あるいは科学の書です。アーユルヴェーダは数千年の長きにわたって伝えられてきた体系化された伝統医学です。しかし、インドが他国の支配下にあった中世期にはアーユルヴェーダの排斥が行われ、賢者や学者によって編纂されたアーユルヴェーダの古典の多くが失われてしまいました。しかし、そうした不幸な時代にも、アーユルヴェーダは伝統的な医学として絶えることなく人々の間に伝えられてきました。薬草から作られるアーユルヴェーダの薬は安全で治癒力が高く、しかもどこからでも手に入れることができるためです。健全で効果が高いからこそ、アーユルヴェーダは今日でも伝統医学として活き続けているのです。

アーユルヴェーダの語意


アーユルヴェーダとは、言語学的にはAyus(生命)と Veda(知識あるいは科学)という2つの言葉から成り立つ複合語です。文字どおりアーユルヴェーダは「生命の科学」と定義することができます。ですから、アーユルヴェーダは病気の治療だけを目的としているものではなく、 生命あるいは生き方そのものをとらえる科学なのです。「生命」の意味を考えると、それがはっきりするでしょう。アーユルヴェーダは生命の科学です。それをもっと深く理解するためには、生命とはなにかを理解する必要があるでしょう。アーユルヴェーダでは、生命は感覚器、心(意)、身体、魂の合一をはかるものと考えられています。この生命の定義から明らかなように、アーユルヴェーダは身体あるいは肉体的に発現した症状だけを治療するものではなく、霊的、精神的、また社会的な面を含めた包括的な健康にかかわる知識を得る科学なのです。魂や霊性というと時代遅れで、なにやら胡散臭く聞こえるかもしれませんね。現代の科学では忘れられた言葉なのですから、そう思われても仕方がないでしょう。現代に生きる私たちは、物質的な世界で幸せや平和を得られると思いがちです。現代社会では、教育、文化、テレビ番組などあらゆるものが、物質文明がいかに優れているかを主張してやみません。それでは、どうして不幸な人々が多いのでしょうか。不安、心配事、精神的緊張感、いさかい、恐怖心などが絶え間なく人々を襲っているのはなぜでしょう。それは、内的な自己、つまり魂に正しく栄養が行き渡っていないからです。私たちが健康であるためには物質主義と霊性の間でバランスがとれていなければなりません。アーユルヴェーダはバランスの理論を実践する科学ともいえるでしょう。アーユルヴェーダでいう健康とはバランスがとれている状態、病気とはバランスが崩れた状態を指します。アーユルヴェーダは心身を一体としてとらえる包括的な医学なのです。心を開いて、これを理解するように努めてみてください。ほんの数分間、アーユルヴェーダを理解しようと努めることで、健康が得られるかもしれないのです。