古代から続く伝統的なものであると同時に科学的なものを知っていますか? そういうものがあること自体、考えたことがないのではありませんか?理由は、わたしたちが現代科学一辺倒で、「古代」とか「伝統」といった言葉を聞いただけで非科学的なものと決めつけているからです。それは、わたしたちのせいではありません。そのように教えられてきたからです。しかし、ここでちょっと考えてみてください。よく理解していないことを批判することができるでしょうか。「科学」という言葉は実際には「知識」を意味します。知識は現代のものとは限りません。古代の知識も知識です。古代の知識であるアーユルヴェーダは古代の科学なのです。現に、数千年前に用いられていた診断方法や治療方法は今でも用いられています。変わったところは何もありません。たとえば、アーユルヴェーダのテキストに書かれた人体におけるショウガの作用は、千年前も今も変わらないのです。これに対して現代科学はどうでしょう。百年前に発見された抗生物質のなかには、今では作用が変わっているものがあり、人体に有害ということで使われなくなったものもあります。なにも現代科学が悪いといっているのではありません。現代の科学や技術を使って古代の伝統科学を調査することは大いに結構なことです。その結果、伝統科学が有益とわかれば、苦しんでいる人々を助けるために積極的に用いるべきでしょう。 医学は患者を助けることが目的なのですから、医学体系にこだわらず最善のものを組み合わせて治療に当たるのが人々への奉仕というものでしょう。躊躇する必要はありません。アーユルヴェーダに興味を持ってこのホームページを最後まで読み、そしてアーユルヴェーダの食事法や治療法や養生法を試してみてください。効果が実感できれば、それを楽しむとよいのです。あなたが楽しめることは他の人にも教えてあげてください。それによって人々にも幸福をもたらすことができるのです。アーユルヴェーダによる病気の治療方法や健康維持法は、アーユルヴェーダ医師の正しい指導のもとで行なえば、副作用はまったくありません。それどころか、思わぬ恩恵が得られるでしょう。

アーユルヴェーダはいつ生まれたか

アーユルヴェーダは人類の歴史と同じほど古くから存在しているといわれています。その名「生命の科学」が示すとおり、アーユルヴェーダは生命とともに存在しているのです。アーユルヴェーダの本質として、「生命は不朽である。したがって生命科学も不朽である」という考え方があります。アーユルヴェーダは特定の国家や宗教や文明に属するものではなく、特定の歴史に属するものでもありません。『チャラカ・サンヒター』はアーユルヴェーダの不朽性を次のように著しています。

  • それには始めがない。
  • そそれは自然のものを扱う。
  • 自然の明示は不朽である。

アーユルヴェーダの学者や古代の著作によると、アーユルヴェーダの歴史は紀元前6千年頃まで溯るとされています。それ以前は口承されていたもので、歴史学者はアーユルヴェーダが初めて書物として記された紀元前6千年頃を起源としています。生命を不朽と信じるか信じないかは、それほど重要なことではありません。 実存主義者であろうとも、アーユルヴェーダによって健康を増進させることができるのです。